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今宵、あなたと。

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久遠の時を


コミックスを5巻まで一気読みして勢いで書いたSSです。
書いた本人にしか意味が分からないとかそんなwww


****** ▼ 追記記事 ▼ ******



《久遠の時を》


流れる『時間』が違う。
それは分かり易く表現するなら『住む世界が違う』ということで。

「好きだ。」

お前が好きだ、コレット。

この想いを君に伝えることを、躊躇わせる――――。





冥王・ハデス。
すべての人間が避ける事の出来ぬ『死』を司りその『魂』を裁き。
次なる『生』へ送り出す、そんな存在。
代わる者などいない。

「……行った、か。」

ふわり、と。
美しい頬に微笑をのせたハデスは現世に旅立った魂を見送り、目を瞑る。

『好きだ、コレット。』
『私もです。』

いつの間にか心を許し合う存在になっていた二人。
魅かれ合い、愛し合って。
神と、人間。
必ず訪れる『別れ』すらも二人を引き離す事はできなかった。

「コレット……。」

どこにいる?
この広いアスポデロスに住まう数多の魂。
私が『善』と判じた彼らの中に、お前はいる。

『また、明日。』
『はい、また明日……ハデス様。』

日々薄れゆく『コレット』の記憶。
だがそれは彼女の本質を消すものでは無い。

だから。

『――――ハデス様、どこか具合が悪いの?』

コレットは、彼女は。
肉体の生を終えた後アスポデロスから旅立つその時も。

『ハデス様!』

変わらぬ笑顔を見せてくれた。





もう、幾星霜。

「おはよう、コレット。」
「ハデス様、だめじゃないですかフードもなしでこんな日中に出歩いたらアレルギーが!」
「お前のおかげでずいぶん体質改善したんだぞ?」
「そんなすぐに改善とか、」
「ああ、そんなに『すぐ』ではなかったな。」
「?」

冥府に引きこもってコレットに出会うまでの時間より、もっとずっと長い時が流れ。
生まれ変わった彼女との出会いを繰り返し、繰り返し。
ようやく手に入れた元の身体を誇らしげに見せつけながら。

「好きだ、コレット。」

今はもう、躊躇うことなく。

「好きだ。」

この想いを伝える。

神と人間。
流れる時も住む世界も何もかもが違っても。
想う心は、同じ。
だから。
久遠の時を、君と――――。

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Author:あさ
趣味で二次小説を書いております。「この世の春」管理人でもあります。

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