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今宵、あなたと。

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海の贈り物

≪海の贈り物≫


何をしている?

困惑しながらも楽しんでいる自分を快く感じながら、彼女を見つめる。
そんな時間を持てるだけで十分だ。
そう思っていたのに。

「……また冥府に行けない日があるでしょ?」

少し悲し気な、潤んだ声が。

「だからお願いしたくなったの」

静謐なる冥府の闇に眠っていた『何か』を揺さぶる。

「ハデス様と会えますように。」

――――コレット。

腕を掴み、引き寄せて。
心より先に身体が動く。

「――――っ、」

感じるのは、生ある者の温もり。
触れたそれは、甘やかな熱。

「……コレット。」

打ち寄せては引く、波。
全ての生命の源たる海が、冥府の王に齎したものは。

「っ。」

塩辛くて甘い、初めての。
始まりの、感情。



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プロフィール

あさ

Author:あさ
趣味で二次小説を書いております。「この世の春」管理人でもあります。

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